新作『いと』
短編小説『いと』が図書館に加わりました。
らくしゅみまやこんの図書館にはまだまだ本が足りませんね(笑)
この『いと』は、参考書系(ヨガなどの本)とは違って小説になりますが、なかなかどうして。
奥が深い物語なんですよ。
モチーフは、芥川龍之介さんの『蜘蛛の糸』です。
個人的に続けているブログにもちょっとだけご紹介したのですが、ずっと蜘蛛の糸については考えてきました。
何故なんだろうな…
考えてきました。それは、ふとしたときとかのことで、ずっとと言って毎日、四六時中というわけではありませんが。
それはそうと、皆さんは四六時中と言ってもいいぐらい、何か(誰か)を想ったことはおありですか?
もしそうならば、それは『本当』なので、どうぞ大切になさってくださいね。『本当』であればあるほど、何度も試練のようなものが訪れるかもしれません。
もうだめだってこと、何度も何度も。
でも、『本当』だからこその『試練』。
試されて、練られて
そこから本当を引っ張り出されているのですから。
誰かにとってどうでもよいことでも、あなたにとってそうならば。
それでいいのですよね。
話しが逸れてしまいました。
ああそうでした。蜘蛛の糸。
蜘蛛が可哀想だな、って思っていたのです。
蜘蛛が垂らした糸に、そんなに群がってくるなんて。
たったひとりを、そのひとりが以前蜘蛛を助けたからこそのカンダタのための糸に、それこそ無数の罪人がぶら下がる図。
それを知って、この糸は己(おれ)のものだぞ!と独り占めしようとした瞬間、カンダタのぶら下がっているところからぷつりと糸が切れる。
さて、何方が悪いのでしょう。
カンダタ?無数の罪人たち?糸?神様?仏様?
その前に、蜘蛛の糸だけれど、蜘蛛が直接垂らしたわけではありません。皆さんはもうご存じでしょうけれど、私は昔にさーっと読んだだけの蜘蛛の糸は、お釈迦様ではなくて、蜘蛛が直接糸を垂らしていると思い込んでしまっていたのでした。(笑)
その蜘蛛の糸が、また天から垂れてきた。
そこから始まるこの物語。
是非、お読みいただけたら嬉しいです。
らくしゅみまやこんより